去る14日に発生した熊本地震からきょうで10日。同日午後9時26分にマグニチュード6・5の地震があり、16日午前1時25分には規模がさらに大きなマグニチュード7・3の地震が起きた。いずれも最大震度は7。震源地近くでは甚大な被害を受け、関連死を含めると約60人の尊い命が絶たれた。いまも多くの被災者が避難生活を送っている▼日本は地震大国。過去にも大きな地震が幾度となく発生した。平成7年の阪神・淡路大震災、23年の東日本大震災などは記憶に新しい。他にも16年の中越地震、19年の能登半島地震などもあった。日本国内だと、どこで大地震が起こってもおかしくないという◆一言で地震といってもその形態はさまざま。発生場所、季節、時間、揺れ方などによって起こり得る被害も異なる。それを一緒にして対策を立てるのは難しいが、いまの防災対策が過去に発生した地震からの教訓であるのは確かだ▼だが、東日本大震災では想定外の大津波が押し寄せたし、今回の熊本地震では1回目の揺れが前震で2回目が本震となった。2回目以降により規模の大きな地震が発生することがこれまで考えにくかったのは事実だ▼さらに被害発生後の被災者支援にも生かされなければならない。しかし、今回の地震では避難所に届く支援物資の格差が指摘された。日用品や食料などが不足しているところもあれば、おにぎりなどが廃棄されているところもあったようだ。これは、今後の課題の1つといえるだろう▼紀伊半島に住む我々にとって大きな課題といえば、近い将来に発生が懸念されている南海地震。起こり得る被害を拡大して考える必要がある。「想定外だった」と、尊い命が失われてしまうのはあまりにも悲しい。    (雄)