ここ一週間、歯痛で悩まされていた。まるで歯茎にナイフでも突き立ててぐりぐりするような激痛で、痛み止めもまともに効かず、夜は眠れない。親知らずの抜歯以来、約20年ぶりにいった歯医者では、とりあえず抗生物質と痛み止めをもらったが、4日ほど経っても治る気配なし。セカンドオピニオンとばかりに別の歯医者にいったところ、とりあえず応急処置で歯茎を切開して膿を出してくれた。そのお陰で痛みはだいぶましになったが、歯茎の炎症の原因が虫歯でもなく、何なのかはっきりしないため、しばらくは通院して様子を見ることになりそうだが、医者がいわく微慢性の症状らしい。
 微慢性というなら今回、歯痛が悪化した理由はいくつか思いつく。何年か前からたまに奥歯の辺りが痛かったり、腫れたりすることがあったが、そのまま放置。しばらく放っておいたり、ビールでも飲んでまぎらわせたりしていると治ったので、安易に大丈夫だろうと思っていた。実は今回もいままでよりちょっと歯痛がひどいと思いながらもビールを飲んだところ、その時はいいが、しばらくすると狂うような痛さ。アルコールで中枢神経が麻痺するため一時的に痛みは収まるが、そのあと血流がよくなって炎症した部分の神経を圧迫するらしい。歯痛の時のアルコールはやはり厳禁である。
 
そしていまさら言うまでもないだろうが、何よりも大切なのは、歯や歯茎に痛みや違和感があったら早めに診てもらうこと。今回は医者嫌いの筆者が招いた自業自得の結果かもしれない。食べ物もろくに食べられず、本当に歯の大切さと歯痛の恐ろしさを実感したきょうころのごろ。皆さんも歯を大切に。(吉)