紀州材の住宅建築推進、需要拡大等を目的とした県の「わかやま木の家コンテスト」の表彰式が4日、県庁知事室で行われ、最優秀賞に輝いた印南町印南原、㈱坂井家起こし(坂井志行代表取締役)など入賞事業者に仁坂吉伸知事から表彰状と記念の楯が贈られた。
 県内の設計・施工事業者から18点の応募があり、建築と林業の関係有識者による1次審査を経て、ことし2月14日に県内7カ所のスーパー等で一般投票による2次審査が行われた。投票の結果、坂井家起こしの「素足で歩く家」が797票を獲得し、2位に190票以上の大差をつけて優勝。初めての応募で日高地方から初となるグランプリを獲得した。
 表彰式には坂井代表(40)と大工の西本啓三さん(42)も出席。坂井家起こしの家は坂井代表の自宅で、紀州材の登り梁が支える開放的なリビング、ロフトから春と秋の心地よい風が抜ける設計となっている。
 坂井代表は仁坂知事に「妻にも相談しながら明るく快適な住まいをコンセプトに、最高の住環境を追求しました」と説明し、仁坂知事も「いまはこの坂井さんのお家のような、のんびりと暮らしたいというニーズが高まっているのでしょうね。本当に立派な家を建ててくれました」と話していた。