日本三美人湯の龍神温泉と世界遺産の高野山を結ぶ高野龍神スカイラインを走るウルトラマラソンが、9月11日に初めて開催される。高低差812㍍の難コースで、距離は100㌔と50㌔の2種目。龍神村の観光関係者らは「宿泊などの経済効果や地域の魅力発信にもつながる」と多くの参加を期待している。
 ウルトラマラソンは、フルマラソン(42・195㌔)以上の距離を走るマラソン。主催は高野龍神スカイラインウルトラマラソン実行委員会(実行委員長=平野嘉也高野町長)で、㈱JTB西日本が運営協力。
 100㌔コースは高野山町の高野大学前を午前5時30分に出発し、龍神村で折り返す。制限時間は午後7時までの13・5時間。50㌔コースは龍神村を午前9時30分にスタートし、高野町内をゴールとする。制限時間は午後4時30分までの7時間。2~3㌔ごとに給水や食べ物を補給できるエンドステーションを設け、地元名産を含むバラエティー豊富なフードとドリンクが用意される。参加者全員に記念オリジナルTシャツをプレゼント。完走者にはメダルが贈られる。10日にはスタート会場で前夜祭も。当日は同スカイラインを全面通行止めにする。出場選手の申し込みは今月10日から開始。100㌔コースで2500人、参加料は1万8000円。50㌔コースで1500人、参加料は1万円。先着順で、定員になりしだい締め切る。希望者はwebエントリーサイト「JTBスポーツステーション」から申し込むとよい。詳しくは同マラソンエントリーセンター℡06―6267―5163。問い合わせ等の対応時間は土日祝日を除く午前9時半から午後5時半までとなっている。JTBは「今後は日本陸上競技連盟に公認コースとなるように申請する。今回だけでなく、今後も大会を継続していきたい」と話している。
 高野龍神スカイラインは田辺市龍神村と伊都郡高野町を結ぶ延長42・7㌔。開通当初は一般有料道路だったが、平成15年に無料開放され、国道371号の一部区間となった。