県は16日、平成28年度の当初予算案と新政策を発表した。一般会計の総額は5752億円で、27年度で国体開催や紀勢自動車道の開通など大規模事業が終了したことに伴い、前年度比は2%(120億円)の減。23日開会の2月議会に提出する。
 歳入全体に占める自主財源は2371億円で、割合は前年度とほぼ同じ41・2%。内訳は県税が948億円(2・4%増)、諸収入が918億円(0・9%減)、地方消費税清算金や分担金、使用料等のその他が505億円。県税収入は景気回復や税制改正により増加する個人県民税、法人二税が地方消費税等の落ち込みをカバーし、全体では22億円の増、3年連続の増収を見込んでいる。
 依存財源は3381億円、全体の割合は前年度より0・1ポイント減の58・8%。内訳は地方交付税が1661億円、国庫支出金が733億円、県債が823億円、その他が164億円で、地方交付税の増加分が臨時財政対策債の減少分を上回り、両方を合わせた実質的な交付税は34億円の増となっている。
 歳出は人件費や公債費の義務的経費が2303億円、前年度と同じ40%を占め、政策的経費は3・3%(119億円)減の3449億円。政策的経費のうち建設事業等の投資的経費は7・3%(90億円)減の1155億円を計上している。
 28年度の新政策は「和歌山県まち・ひと・しごと創生総合戦略」で定めた5つの基本目標を柱に、27年度補正予算も組み合わせて推進。全国的に増加している外国人観光客への対応では、補正も合わせて前年度比約1億2000万円増の約2億1700万円を投じ、体験型観光や教育旅行などニーズに合わせた民泊体験等の情報発信、南紀白浜空港国際チャーター便の運航費用の一部補助などを進める。ほか、和歌山市中心市街地への県立医科大学薬学部の新設事業着手に約1100万円、「みなべ・田辺の梅システム」の世界農業遺産認定を契機とした観光振興等に約640万円などがある。