みなべ町東本庄地内を通る小倉谷地区農免農道整備工事が完成し、14日に区間内の小倉谷トンネルで地元区主催の竣工式が行われた。延長2421㍍、幅員5㍍。式では推進委員会(中松正廣会長)の谷城順一郎副会長が「交通の利便性を図るだけではなく、地域間交流や産業の発展に役立つと確信している」と式辞。テープカットや餅投げで完成を祝った。
 本郷地区の来迎寺近くから、受領地区の畑ヶ谷のパイロット付近まで結ぶ道路。従来、両地区の行き来には国道424号と県道田辺印南線を利用しているが、幅員が狭い箇所があるなどで地元住民から農道新設を望む声があった。このため、町は平成17年度から着工。区間内に延長296㍍の小倉谷トンネルと20㍍の橋を設けた。地域経済の発展と通行の安全性を確保するだけでなく、地域間交流などにも期待されている。事業費は20億4183万円。
 式には住民ら約50人が出席し、地元で結成した推進委員会の谷城副会長があいさつで経過を説明。小谷芳正町長や田中昭彦議長らが祝辞で「産業、福祉、教育の発展に大きな役割を果たす」と述べた。このあと、小谷町長ら関係者がテープカット。餅投げも行われ、地元住民らは歓声を上げ拾っていた。