物心がついたころに両親が離婚。小学2年の時には暴力団員の父親が自殺、母親が苦労して家計を支えた。中学時代は身長が170㌢ほどあり、正論ばかり言うのであだ名は「おっさん」。大学受験では早稲田を受けるも不合格。私立大学に合格し、卒業後、一年間の浪人生活を経て、早稲田大学政治経済学部経済学科に入学。学生でありながらアパレル事業をしていた時に、不渡り手形をつかまされた経験で法律を勉強したことがきっかけとなり弁護士となる。そして政治家への転身。18日に政界を引退した前大阪市長の橋下徹さんの経歴である。
現在、46歳。筆者としては挑発的というかけんか腰の物の言い方が好きではないが、何ものをも恐れず、媚びない肝の座り方は、あの波乱万丈な半生で培われたものなのだろうと思う。大阪府知事を含めて8年間、従軍慰安婦発言や石原慎太郎さんとの連携など、マスコミをにぎわす話題はどっさり。その政治手腕は〝独裁〟と揶揄(やゆ)されるが、府議会の議員定数・報酬や知事・市長報酬の大幅カット、天下りゼロへ外郭団体廃止などの業績も残した。肝心の大阪都構想は住民投票でノーを突きつけられたが、政界に携わっている間に巻き起こした維新旋風は、よくも悪くも歴史の一ページに深く刻まれ、多くの有権者の目を政治に向けさせたという点と失敗を恐れずにチャレンジした姿勢は評価すべきだろう。
いま、地方創生が叫ばれ、地域ごとに積極的かつ、独自性のある施策が望まれている。マニュアルを引用して、どことも同じようなことをしているだけではダメ。ここぞという時は独裁的なチャレンジ精神も必要なのかもしれない。 (吉)

