由良町観光協会(丸宮信幸会長)が初企画の「わかやま由良海釣り大会」が22日に町内で開かれ、県内外から403人が参加した。
 プレミアム商品券などと同じ国の地方創生交付金を活用したイベントで、賞品にクエやイセエビなどを用意して地元の産物をPRするとともに、渡船などの利用で地域振興にもつなげるのが目的。当初、参加人数300人を目標にしていたが、大幅に上回った。磯釣りのグレ、イシダイ、筏釣りのチヌ、船釣りのタイなど全部で10部門があり、参加者は思い思いのポイントで釣り糸を垂らし、体長の大きさ(アオリイカは重量)で優勝を争った。計測では、釣りのメッカとして知られる由良町にふさわしくグレ45・5㌢、ヒラメ54㌢、ガシラ42㌢など続々と大物が持ち込まれ、中にはホウボウ、エソなどもあった。表彰式では丸宮会長が「大会が盛大に開催できありがとうございます。これを機会に友人や親戚とまた由良町に来てください」とあいさつ。各部門の上位5位に賞品を手渡し、参加者全員に参加賞もあった。磯釣りイシダイ部門で49㌢を釣って優勝した釣り歴40年の久米豊年さん(70)=大阪市平野区=は、「いまの時期はイシダイ狙いでよく由良町に釣りに来ています。イシダイの自己最高記録は57㌢ですが、今回も十分に豪快な引きを楽しめました」と大満足していた。