年の瀬に店頭に並ぶしめ縄の製作が、ことしもみなべ町清川、平山栄市さん(84)宅で始まった。40年ほど前から田辺市の業者などに出荷しており、ことしは昨年より1000個多く3000個を仕上げる。平山さんは「正月に飾る縁起物。1つずつ心を込めて仕上げたいですね」と、わらを編む手に力を込めている。
来年の正月へ向けて、10月初旬ごろから作業を始めた。自宅近くの5㌃程度の田んぼでわらが長くて編みやすい稲の「日本晴」を栽培し、刈り取ったあとは雨に濡れないようハウスに入れて保管。自宅近くの作業場で、足や手を使って熟練した技で編み上げる。
1個作るのにかかる時間は5分程度。昨年は2000個だったが、業者からの依頼が増えたためことしは3000個に。いままでは1人で作業してきたが、「ことしは長男(幸男さん)が手伝ってくれる」と笑顔。ダイダイ、ウラジロなどは業者で飾り付けるため、平山さんの作業はしめ縄の本体づくり。現在は半分程度仕上がっており、今月末ごろまでにすべて仕上げる見込み。
平山さんは「しめ縄は、年の始まりを迎えるための縁起物。気持ちを込めて仕上げたい」と話している。

