日高川のアユ釣りが5月に解禁して約3カ月が経過したが、田辺市龍神村のおとりアユ店は「ことしはさっぱり」と嘆いている。雨続きで河川が増水し、釣りができた日が少なかったという。民宿などでは「アユ釣り客のキャンセルが多い」という声も聞かれ、観光関係者らは「アユ釣り客だけでなく、18日から20日の3連休前に接近した台風11号の影響も大きい」と分析している。
アユ釣りは5月1日に解禁。龍神村のおとりアユ店によると、「解禁当初は水位が高く、釣果が上がり始めたのは5月中旬ごろから。6月に入ると雨の日が多くなり、これまでに釣りができた日があったのは実質的に5月中旬からの半月程度だった」という。現在も台風11号の影響や22日の豪雨で河川は増水し、赤茶色に濁っている。濁りが澄むまでには1週間程度かかりそうだ。台風12号も接近中で、釣りができる状態になるまでの期間はさらに長引く可能性もある。こうした影響でおとりアユ店では売り上げが伸びず、「昨年も8月以降の雨が多かったが、ことしの前半はさっぱり」という。おとりアユ店だけでなく、民宿からも「釣り客のキャンセルが多い」「釣り客だけでなく、台風11号の影響で3連休前のキャンセルが相次いだ」という声が聞かれている。「夏休みに入ったのに、夏期の観光客の出足は低調」と、観光関係者は今後の夏休み期間中の天候を心配している。

