第97回全国高校野球選手権和歌山大会は4日目の12日、2回戦4試合が行われた。第1試合の南部は、右ひじ故障から復帰間もないエースの力投実らず最終回に試合をひっくり返され、耐久に悔しい逆転負け。第4試合では、今大会限りで引退を表明している垣内邦夫監督(63)最後の夏に悲願の初優勝へ燃えるシードの日高中津が初芝橋本との強豪対決に臨んだが、延長13回、3時間31分に及ぶ死闘の末にサヨナラ負けした。
耐久
010000002 3
100010000 2
南部
南部は初回、中前打の小籔がバントと盗塁で三進し、暴投で先制の生還。5回は2死から久堀の右翼線二塁打と水本の中前打で一、三塁としたあと平尾の左前適時打で再びリードを奪ったが、6回以降は再三の好機に併殺、走塁ミスなどがあり、追加点を奪えなかった。
先発・井元はチェンジアップやスプリットを駆使し、低めを丹念につく投球。2回2死から3連打で1点を献上も8回まで主導権を譲らなかった。9回、連続失策とバント安打で無死満塁とされ、1死後に代打に同点の右前打、続く打者には勝ち越しの左犠飛を打たれ、土壇場で試合をひっくり返された。
再逆転を狙う打線は最終回、1死から連続四球で一、二塁と攻めるも、途中出場の木下の痛烈な当たりは一塁正面をつき、一走が帰塁できずに併殺となって試合終了。6月中旬から本格的な投球練習を再開させたばかりで10奪三振の力投を見せた井元を援護できなかった。
日高中津
0030000000000 3
0000003000001 4
初芝橋本 (延長13回)
延長13回1死後、四球、犠打野選と失策、敬遠四球で満塁のピンチ。「この試合最後まで任せた」と垣内監督から託されたエース右腕は簡単に追い込んだが、この試合194球目の投球は疲労からか抜け球となり、打者のヘルメットをかすめて無情にもサヨナラ押し出し死球となった。
昨秋の新人戦の覇者、初芝橋本との初戦。日高中津は3回1死二、三塁から二ゴロ野選で1点、さらに一、三塁から西出のスクイズで1点、なおも北村の右前打と暴投で1点とこの回3点先制するも、4回以降は次の1点が奪えず、相手に試合の流れを引き渡してしまった。延長に入ると10回、3四球で1死満塁と攻め、仲悠馬の左飛で代走の三走・中原が本塁突入も憤死。13回は佐々木の右前打、バント、敵失、三盗で1死一、三塁としたが、庄司、仲が連続三振に倒れ、勝ち越せなかった。
エース・栗栖は延長13回を完投。7回に4長短打を集められ、3失点、試合を振り出しに戻されたが、全イニングで走者を背負う苦しいマウンドを最後まで1人で守り、プロ注目の初芝橋本主砲・黒瀬も4打数無安打と完璧に抑えた。バックも8回、中堅・庄司が素晴らしい本塁返球で得点を許さず、延長12回2死満塁では右中間を破られようかという当たりを右翼・仲悠馬がダイビングキャッチして望みをつなぐなどシード校の意地は見せたが、あと一歩及ばなかった。

