先月の大阪都構想を巡る報道で「シルバーデモクラシー」という言葉を聞いた。気になったので調べると、有権者に高齢者が占める割合が高いため、若者より高齢者の意見が過剰に政治へ反映されやすい状態を指し、人口の割合に加えて年齢別の投票率で高齢者が高く若者が低いのも、必要以上に高齢者に有利な政策が多くなりがちなことに影響を与えるという。
 先日、選挙権年齢を現行の「20歳以上」から「18歳以上」に引き下げる改正公職選挙法が成立した。来年夏の参議院議員選挙から適用される見通し。全国で18、19歳の約240万人、県内で約1万9000人が新たな有権者になる。若者の声が政治に反映されることが期待される一方、高校3年生も18歳になれば投票権を得ることになり、学校教育のあり方も大切になってきそうだ。
 そこで、御坊市内に住む男子高校生に話を聞いてみた。その生徒は2年生で16歳。選挙権年齢が18歳以上に引き下げられたことについて問うと、「まじで?」と知らなかったようだが、「絶対に(投票に)行く」。来年夏は17歳とのことだったが、高い関心がある様子だった。どんな人、政党に投票したいかについては「何がなんだか分からない」。別の機会で17歳の女子高校生にも尋ねたが同様のリアクションだった。
 サンプルを2つに決めつけられないが、興味はある印象。シルバーデモクラシーの議論はさておき、若者も主権者であることを意識してもらいたい。国や地元の課題に幅広く関心を持ち、選挙を通じて政治にかかわってほしい。一方、政治の側にも魅力ある選択肢を示し、投票を促すような取り組みに期待したい。 (笑)