県内の梅生産関係者と全国の市場関係者が集まり、27年産青梅について意見交換する県農主催の販売協議会が8日、田辺市内のホテルで開かれた。JA紀州管内のことしの南高梅の生産量は平年に比べてやや少なくなる見通しながら、市場への青梅出荷量は前年を上回る3350㌧を計画。梅干しの消費が低迷している中、青梅の消費拡大と新たな販路開拓へ市場と連携を強化していくことを確認した。
同協議会は毎年、梅の収穫・出荷を目前に控えたこの時期に開いており、生産者やJA、市場から約100人が参加。県農が県内全体の状況、各JAが管内の生育状態などを説明した。
JA紀州管内の作柄については、4月22日に行った主力品種南高梅の調査結果を職員が報告。3~4月に雨が多かったことなどが影響し、旧みなべいなみ管内、旧紀中管内(御坊・日高川)とも着果は平年に比べてやや少ないものの、果実肥大は前年以上に順調であることを説明した上で、出荷計画は南高で3350㌧と前年より5%アップさせることを強調。出荷時期については小梅が5月18日から、古城が22日から、南高は5月下旬から6月初旬ごろの見通しと発表し、「生育は平年より3~6日早く、6月6日の『梅の日』に向けて十分な量を確保できる」と自信を見せた。
参加者からは「梅干しの消費低迷に加え、昨年、一昨年の豊作で梅干し樽の在庫がかなり余っていることが推測される」との声もあり、JA紀州では「ことしは例年に比べて生産量は減少する見通しだが、青梅の出荷は前年以上の目標を達成できるように力を入れたい」と話していた。最後に同JAの久保秀夫組合長が「梅干しの消費が減っている中、機能性を消費者にアピールしていこう」と団結を呼びかけた。

