学童保育の対象年齢が拡大される改正児童福祉法が4月から施行されるのを受け、みなべ町は新たに南部小学校に学童保育所を開設する。空き教室となっている同校の旧図書室を学童保育用に改修中で、今月中に完成させ4月から運用を開始する計画。子育て支援のさらなる充実に向けた対応で、町では「住民ニーズに応えられるよう、希望者全員を受け入れられる態勢を整える」としている。
 町によると、学童保育の対象年齢はこれまでおおむね小学1年から3年までとされていたが、児童福祉法の一部改正により4月からは小学生全体に拡大される。
 みなべ町では、以前から南部小学校校舎の一室を学童保育所として定員50人で1~3年生を受け入れているが、対象年齢拡大に伴い27年度の利用者を募ったところ、1~4年生79人の希望があった。現状では定員オーバーだが、「全員を受け入れたい」と新たにスペースを設けることにし、2月の臨時議会で改修費約310万円を盛り込んだ一般会計補正予算が可決された。特別教室棟2階にある旧図書室の改修を行っており、床をフローリングにするなど工事は順調。あとは給排水の設備工事などを残すのみで、近く完成する。校舎内に学童保育所が2カ所となるため、南部第一と南部第二に名称を変更する条例改正案を当初議会に提案している。町教育委員会では「79人の希望者は5・6年生がなかったため、4月からは1・3年生は南部第一、2・4年生は南部第二を使用する予定。これからも子育てしやすい環境を整えていきたい」と話している。