学校教育に農業を取り入れ、家庭や地域と連携して優れた成果を挙げた学校を表彰する平成26年度県農業教育賞(県、県農業協同組合中央会主催)で、印南町の稲原中学校(冨山修次校長)が特別賞を受賞。同校は過去2回最優秀賞も受賞しており、今回も優れた取り組みに表彰規定にはない特別枠で選ばれた。また日高川町の和佐小学校(玉置智一校長)も奨励賞に選ばれており、3月3日に各校で表彰状伝達式が行われる。
本年度の農業教育賞には9小学校、4中学校の合計13校が応募。最優秀賞1校、優秀賞1校、奨励賞2校、特別賞1校を選んだ。
稲原中学校は、地域の主産業である農業を学ぶことで、地域のことを認識し誇りを感じてもらうとともに、生徒の主体性や積極性、協調性を養おうと、校舎の東隣にある田畑を稲中農園と名付け、毎年、さまざまな作物を栽培。26年度はもち米、ダイコン、レタス、ブロッコリー、ホウレンソウ、白菜など野菜9品目を栽培。収穫したもち米で地域と一緒にもちつきをしたり、福祉施設に寄贈。野菜は食育の一環で調理したり、無人販売所で販売したり、産品所への出荷などを行った。本年度はこれらの例年の取り組みに加え、「短歌大会」「稲中農業ノート」「宮沢賢治作品鑑賞」を実施。短歌大会では生徒、職員から募集し、優秀作品は表彰や文化祭で展示。農業ノートでは農業を通じて感じたことを生徒同士で回し書きし、農業の喜びや苦労を全員で共有。宮沢賢治作品鑑賞では「或る農学生の日誌」を読み、農業への思いを感じ取り深めあった。同校は過去に奨励賞や優秀賞の受賞歴があるほか、最近では20年度、23年度と出品の度に最優秀賞を受賞。今回も優れた作品として特別賞を設けての表彰となった。冨山校長は「生徒たちが地道に取り組んできたことが評価されてうれしいです。体験を通じて農業だけでなく、さまざまな教育活動の自信につながったと思います」と話している。
和佐小学校は、長年タマネギとサツマイモの栽培に取り組み、児童の食育を推進。食物と生産に携わる人々への感謝の心を育んでいる。年間を通じて苗植えから収穫、畝作りや肥料散布にいたるまで一連の栽培活動を実施。児童、教職員、保護者が一体となって活動し、地域住民も協力するなど地域ぐるみで取り組みを進めている。収穫した作物は学校給食に取り入れたり、家庭科の郷土料理実習やシェフ体験、各種特別活動などで利用。生活科や社会科の授業などでも関連づけて学習し、食事や環境への関心を高めている。玉置校長は「長年取り組んできたことが認められ、子どもたちともども喜んでいます。今後も作物の栽培活動を通じて、子どもたちの食育を進めていきたい」と話している。

