県下高校柔道新人大会(個人試合)兼第37回全国高校柔道選手権大会県予選大会はこのほど和歌山ビッグウエーブで開かれ、女子の部で紀央館勢が5階級のうち4階級制覇の大活躍を見せた。52㌔級の阪部りり子選手(2年)、63㌔級の山本七海選手(同)、70㌔級の榎美祐選手(1年)、無差別級の松田なみき選手(2年)がそれぞれ優勝を飾り、全国大会(来年3月20・21日、東京都・日本武道館)出場を決めた。
 男女とも5階級で熱戦を展開。それぞれ来春の全国大会出場権(優勝)が争われた。
 阪部選手は2試合を指導1で優勢勝ちし、決勝では小外刈りで有効を奪ってから横四方固めで一本勝ち。山本選手は1回戦を横四方固めで一本勝ち、決勝は内股で有効を奪って優勢勝ちした。榎選手は1回戦を大外刈りと袈裟固めで一本勝ちすると、決勝は延長で指導1をもらって優勢勝ち。松田選手は決勝を横四方固めで一本勝ちと、力の違いを見せつけた。山本、松田の両選手は2年連続の優勝。
 阪部選手は「自分のいい柔道ができなかった。先に攻め、きっちりと一本取れるように練習し、全国では優勝を目標に頑張りたい」と力を込め、山本選手は「優勝できたけど、去年よりミスが多くて納得いく結果ではなかったです。全国では初戦敗退だったので、次は3位以上を狙っていきたい」と意気込みを示した。榎選手は「先月の県大会個人戦で敗れた相手に今回勝てたのがうれしかった。次も1回でも多く勝てるように、パワーアップしていきたい」と笑顔いっぱいに話し、松田選手は「2年連続優勝できてよかったです。去年の全国は初戦で敗退しているので、身長の高い選手との対戦など課題を克服し、優勝できるように練習を積んでいきたい」と一層の飛躍を誓った。
 紀央館女子勢は、57㌔級で上東未来選手(1年)が準優勝。その他の日高地方勢では男子73㌔級で波戸真一選手(箕島2年、御坊市)が準優勝、女子無差別級で三原珠梨香選手(日高中津1年)が3位となった。