昨年度末で廃校になったみなべ町の清川中学校の跡地利用を考える検討委員会(西村修次委員長)は16日に清川公民館で会合を開き、廃校施設を防災拠点として活用する案をまとめた。平常時は研修、宿泊、フリースペースなどとして使用し、人や物のネットワークステーション的な施設とすることも盛り込んだ。近く町に対して提案する。
活用案は、委員13人で結成する作業チームが立案。9月末から5回の会合を重ねて利用方法をまとめた。会合には他のチームも含め約30人の委員が出席し、作業チームが内容を説明した。
基本的には、緊急時には防災拠点施設、平常時には人、物のネットワークステーションとして活用するという案。防災については「近くに上水施設がある」「ヘリコプターで救護や物資を搬入する場合に広いグラウンドを使用できる」「学校が避難所となった時には授業の再開に支障を来す場合もあるが、廃校の校舎だとその点を心配する必要がなく、長期利用ができる」などと利点を挙げた。人や物のネットワークステーションとしては、地元の産品をインターネットを通じて販売やPR、研修や宿泊施設を設けて就農体験などに利用する。農繁期の臨時雇用支援に役立てる事務所の設置なども盛り込み、「しっかりした運営管理のできる組織を確立し、住民の利用しやすい環境づくりを進める必要がある」と説明した。委員からは「素晴らしい案で、すぐにでも行政に提案していくべき」という声が上がったほか、「スタッフの賃金面などを考えると、実現するのは大変ではないか」などという慎重な意見も聞かれたが、委員会としてはこの活用案を近く行政に提案することに決めた。
清川中学校は、少子化のため本年度から高城中学校と統合。廃校となった校舎は鉄筋コンクリート2階建てで延べ床面積は1263平方㍍。体育館は鉄骨平屋で877平方㍍、運動場が約5000平方㍍。

