第65回男子・第26回女子全国高校駅伝競走大会の県予選会が2日、日高川町田尻の日高川周辺コースで開かれ、日高地方勢は全国切符(優勝校)には届かなかったものの日高男子が準優勝、同女子が4位入賞と健闘。そろって近畿大会出場を決めた。断続的に雨が降る中のレース。とくに日高男子は4区の野田康介君(2年)が日高地方勢で唯一の区間賞を獲得し、アンカー勝負で7年連続の2位を死守するなど粘り強いたすきリレーが光った。
 男子15チーム(オープン2含む)、女子8チームが出場。旧川中第一小学校前を発着、中継点に熱戦を展開した。
 男子は7区間42.195㌔でたすきリレー。日高は1区・笹裏が4位でスタートすると、2区・川合の力走で3位に浮上。6区まで3位をキープした。2位と24秒差で中継を受けたアンカー・森澤は残り2.5㌔付近で前を行く桐蔭をとらえ、優勝の和歌山北には3分15秒及ばなかったものの2位でゴールした。森澤君は「後輩たちが一生懸命つないでくれ、絶対に2位を死守するという気持ちで走りました」と振り返り、「いまの日高の力は全部出し切れたと思います。来年につながる走りができました。近畿大会でも自分たちのベストを尽くして頑張ります」と話した。
 女子は5区間21.0975㌔で争われ、日高は1区・浜中が2位と健闘。4区まで2位につけたが、5区で和歌山北、笠田にリードを許し、4位でフィニッシュした。主将の浜中さんは「目標の3位には届かなかったけど、みんなで最後までつなげられてよかったです。近畿大会では今回以上の走りをして、一つ前の笠田に勝ちたい」と話した。
 優勝は男子が和歌山北(7年連続19回目)、女子は神島(2年連続2回目)。男女優勝校は12月21日に京都市で開かれる全国大会、上位各6校は今月16日に京丹後市である近畿大会に出場する。日高男女以外の日高地方勢は南部男子が12位、紀央館男子は13位だった。男女総合成績、日高地方勢の区間上位選手(男女とも全員日高)は次の通り。
 【総合】男子①和歌山北2時間12分13秒②日高(笹裏真樹、川合隼平、田中佑典、野田康介、湯川達矢、吉川真、森澤清太)2時間15分28秒③桐蔭2時間15分48秒④田辺工⑤和歌山工⑥田辺⑦海南⑧熊野⑨和歌山商⑩串本古座⑪星林⑫南部2時間31分29秒⑬紀央館2時間35分17秒▽女子①神島1時間12分22秒②和歌山北1時間15分36秒③笠田1時間16分50秒④日高(浜中佑里那、芝中舞、濱田吉乃、冨上明日香、西川由季子)1時間17分16秒⑤箕島⑥和歌山商⑦田辺⑧海南
 【区間成績】《男子》2区3.0㌔③川合9分27秒▽4区8.0875㌔①野田25分45秒▽5区3.0㌔②湯川9分16秒▽7区5.0㌔②森澤15分38秒《女子》1区6.0㌔②浜中20分23秒▽2区4.0975㌔②芝中14分31秒