22日まで長崎県で開催されていた第69回国体「長崎がんばらんば国体」で、柔道競技の部が19日から21日まで諫早市であり、少年女子の部で紀央館高校の3選手がメンバーの和歌山代表が見事4位入賞を果たした。県勢女子のベスト4入りは成年、少年の両部合わせて初めて。
 高校生対象、3人制の少年女子の部は各ブロック大会を勝ち抜いた18チームが出場。トーナメントで争った。和歌山代表は先鋒・阪部りり子選手(2年)、中堅・岡本希望選手(3年)、松田なみき選手(2年)で挑み、初戦となった2回戦は千葉に1―0。岡本選手が送り襟締めで一本勝ちし、他2選手が強敵を相手に引き分けた。続く福岡との準々決勝は3選手が引き分けて、勝敗の行方は代表戦に。阪部選手が背負い投げを中心とした積極的な攻めを繰り出し、ポイントこそ奪えなかったが、旗判定で優勢勝ちを収めた。準決勝は奈良に0―3で敗れ、3位決定戦は鹿児島に1―2で惜敗。阪部選手が一本勝ちしたものの、他2選手が敗れた。
 3選手は4位入賞に笑顔で、阪部選手は「ポイントを取ることが少なかったので、これからは奪えるようにしたい」、岡本選手は「高校最後の大会で3人で支え合いながら戦うことができた」、松田選手は「大将らしい仕事ができなかったので、もっと頑張りたい」と話している。代表チームの監督を務めた紀央館女子柔道部の松村遥香監督は「ここまで勝てるとは思っていなかった。自分の柔道をしっかりやって頑張ってくれました。強いチームばかりのなかで、2回勝ったことは大きな自信につながると思います」と話している。
 県勢の本選出場は2回目で、10年前の初出場時は初戦で群馬に敗退している。