印南町教育委員会は15日、4月に小学6年生と中学3年生を対象に行われた「全国学力・学習状況調査」の学校別結果を町ホームページで公表した。学校別公表は県内で印南町だけ。教委では「地域の方々に子どもたちの現状を知っていただくことにより、その学校の実態に応じたより一層の支援をいただければ」と話している。
 調査は町内では印南、稲原、切目、清流の4小学校4中学校で行われ、小学6年生87人、中学3年生64人が国語と算数(数学)の問題に挑んだ。
 公表については印南町は早い段階から示しており、「単に平均正答数や平均正答率のみの公表は行わない」「平均正答数や平均正答率などの数値について一覧での公表やそれらの数値により順位付けした公表などは行わない」など文部科学省実施要領を踏まえたうえで、調査の分析結果や改善方策を示すなど教育上の効果などを考慮した発表方法を検討してきた。
 学校別の公表では、科目別の平均正答率は示していないが、小学生の国語の場合「話すこと・聞くこと」「書くこと」「読むこと」など、算数の場合は「数と計算」「量と測定」「図形」など学習指導要領の領域ごとに分けて、平均正答率を表で掲載。表にある平均正答率の数字は全国平均に比べて5ポイント以上上回っている場合は青文字、下回っている場合は赤文字、それ以外は黒文字で示している。