去る10日に紀伊半島に接近した台風11号に伴う高波の影響で、みなべ町山内の千里の浜にウミガメが卵を産み落としていた巣穴がほぼ全滅したことが日本ウミガメ協議会の調査で分かった。
 同協議会の調べでは今月5日までに産卵が129回あり、1つの巣穴には約100個の卵が産み落とされていた。台風11号の高波が産卵していた浜にまで打ち寄せ、巣穴が流出するなどの被害が出た。関係者らによると「現在までにウミガメの産卵はほぼ終了しており、例年だと9月ごろから子ガメのふ化が始まるが、ことしは期待できない」と話している。