全国各地で大きな被害をもたらしている台風8号は、10日午前11時現在、宮崎市の北東約70㌔にあり、東に向かっている。和歌山県にはこの日夕方から夜にかけて最も近づき、日高地方でも午後からJR特急列車が運休し、小中高校も臨時休校する市町があるなど影響が出ている。
 台風が接近している午前中から雨と強風が吹き荒れ、海岸線は波しぶきで霧のように真っ白になった。美浜町の煙樹ケ浜ではうねりを伴った高波が岩場にぶつかり、しぶきが吹き上がっていた。
 台風の影響で御坊市内の小中学校や日高川町の大成中は朝から自宅待機のまま臨時休校となったほか美浜町の小中学校と日高高校,紀央館も午後から下校した。JRのダイヤも乱れ、御坊駅関係では午後3時28分以降の特急列車上下線合わせて14本が運休となった。
 10日正午現在、雨や風による救急出動は市、日高広域両消防本部ともなく、御坊署によると土砂災害等も発生していない。和歌山地方気象台によると、11日明け方まで雨が残るが、その後は徐々に回復し晴れ間が出てくるという。