県は20日、県内で初めてとなるマダニを介して感染する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の患者が確認されたと発表した。
 患者は日高郡の70代の女性。県健康推進課などによると、女性は発熱、下痢などの症状を訴え、13日に医療機関を受診。海外渡航歴がなく、症状が出る前は農作業をしていたことや、体に刺し口が残っていたことなどから、血液を調べたところ、SFTSウイルス遺伝子が検出された。
 国内では平成25年1月に海外渡航歴のない人の感染が初めて確認され、全国ではこれまで西日本の14県で67人が感染、うち20人以上の死亡が報告されている。今回の和歌山県の女性は入院しているが、回復傾向にあるという。