JA紀州青年部(小森理弘部長)は18日、東日本大震災で大きな被害を受け、いまも仮設住宅生活を余儀なくされている福島県郡山市の住民を訪ね、特産のスターチスをプレゼントした。
 今回参加したのは、小森部長と部員の野村直佑さん、事務局の山下裕之さんの3人。富田町、南1丁目、緑が丘の3カ所の仮設住宅を順番に回った。この日のために去る14日、部員約20人が名田町の集出荷施設がいなポートに集まって心を込めて作った1500束の花束を持参。仮設住宅の集会所等に集まってもらった住民に手渡していったほか、時間が許す限り1世帯ずつ部員が訪ね、「和歌山から来ました。スターチスをどうぞ」などと声をかけてプレゼントしていった。「お茶でも飲んでいってください」と招き入れてくれる住民もいて、交流を深めた。
 今回が2回目の訪問となった小森部長は、住民から「物資は十分足りていますが、心は満たされません。このような温かいプレゼントは本当にうれしい」との言葉をもらったという。小森部長は「震災から3年2カ月以上が過ぎましたが、これからは心の交流こそが必要だと感じました。スターチスの花言葉にあるように『変わらぬ心』でこれからも自分たちにできる支援を続けていきたい」と話していた。