平成25年に教育旅行でみなべ町を訪れた学生が3315人(18校)となったことが、町のまとめで分かった。18年度に観光協会内に教育旅行誘致専門委員会を立ち上げて以来過去最高。前年の2825人(16校)と比較すると17%(490人)の増加となった。担当のうめ課では「宿泊施設等への経済効果もある。今後も誘致に力を入れていきたい」話している。
 観光協会は町の活性化につなげようと平成18年に教育旅行誘致専門委員会を立ち上げ、修学旅行生らの教育旅行の受け入れに力を入れている。ウミガメ観察、梅の収穫や加工(ジュースづくり)、備長炭の窯出し体験など体験型の観光メニューを企画、関係者が各学校を直接訪問してアピールするなどして誘致しており、京阪神や関東方面などから教育旅行で同町を訪れる学生が年々増加。昨年も近畿を中心に中部、関東、中国地方からも訪れ、小学生から高校生までの児童生徒がウミガメ観察、イカの一夜干しづくり、梅収穫、備長炭の窯出しなどを体験した。月別では夏休み期間中の8月が最も多く860人(4校)、次いで4月の691人(2校)、6月の484人(3校)。町内の宿泊施設などでも経済効果があった。
 担当の町うめ課では、「これまでに行ってきた取り組みが浸透し始めているのではないか。今後も大勢の児童生徒が町を訪れてもらえるように力を入れていきたい」と話している。