21日から阪神甲子園球場で熱戦が展開される第86回センバツ高校野球大会で、大会第2日から決勝までの各第1試合で行われる始球式に登板する小学生10人が決まり、日高地方からは由良小5年の大江智也君(11)=江ノ駒=が選ばれた。大江君は4月1日に登場予定で、順調に日程が消化されれば決勝の始球式でマウンドに立つ。
 近畿地方の小中学生を対象に、高校野球をテーマにした五七五の句とともに募集。県内からは大江君を含めて3人が選ばれた。
 大江君は由良スポーツ少年団野球クラブに所属。新チームでは遊撃手、7番打者として活躍中。141㌢・31㌔、右投げ左打ちで、俊足に自信があるという。始球式には母親の勧めで応募。句は「春告げる 快音響く 甲子園」と書いた。将来の夢はプロ野球選手、智弁和歌山に入学して甲子園に出場することといい、始球式の登板決定に「とてもうれしい」と笑顔いっぱい。決勝なら4万人を超える大観衆が予想されるが、「緊張すると思うけど全力で投げたい。ストレートでストライクを取りたい」と張り切っている。