自治体と業務委託契約した個人事業主に対する源泉所得税の徴収漏れが相次いでいる問題で、美浜町も平成22年1月以降4年間で9件、計約119万円の源泉徴収漏れがあったことが分かり、6日午後の議会全員協議会で報告した。
 町によると、全国的に行われている税務署からの行政指導を受け、22年1月からことし1月までの源泉徴収を自己点検したところ、消防車庫の建築など4つの課の計9件の設計管理業務委託に関し、所得税の源泉徴収漏れが判明した。
 町は未徴収分について各事業主に謝罪、納付を求め、9件分の延滞税と不納付加算税約10万円は町が負担して納める。森下誠史町長は「源泉徴収制度に関する職員の認識不足によるミスで、今後は会計事務のチェック体制強化など、再発防止に努めたい」と話している。
 この問題は県内でも複数の自治体で発覚しており、和歌山市は87件、約2800万円の徴収漏れがあったと発表した。