女優藤原紀香さんの講演会(印南町人権教育講演会)が28日、印南町体育センターで開かれ、町内外から1000人が来場。アフガニスタンやカンボジアでの支援活動のほか、印南町についても「印南町はふるさと。小さいころは切目川で泳ぎました。親戚もよーさんいます」と話し、会場を沸かせた。
 印南町西ノ地出身の歌手Shinoさんが司会を務め、対談形式で行った。藤原さんは海外などでの活動の写真を映しながら、内紛後に訪問したアフガニスタンで知った地雷の恐ろしさについて「対人地雷は人の命を取るものでなく、目や足、手などのみにダメージを与え恐ろしさを思い知らせようという兵器です」と説明。一日に何百人も足などをなくしたこと、毎晩義足が痛むと泣く3歳児、日本の進んだ医療技術でなくした足を治してほしいと願う子どもなど地雷の被害について話し、現地の学校ではパズルを使って爆弾について教えていることも紹介。「教育を受けられない子は自分を守ることができない」と、子どもたちのためにチャリティー金を集めて学校を建設する取り組みを始めた経緯を語った。このほかカンボジア、ツバル、東日本大震災での活動の様子も紹介し、「皆さんも活動にご協力お願いします。きょう聞いた話を他の方にも話してください」などと呼びかけた。また、和歌山については「両親の出身地で、帰ってくるとほっとします。下積み時代にはいつも白米と和歌山の梅干しを食べて過ごしました」などと話し、観客を楽しませていた。