県警の振り込め詐欺被害撲滅強化月間の一環で御坊署は24日、美浜松原郵便局(田端秀章局長)で対応訓練を行い、全国的に多発している手口を実演した。
 ATMや窓口で現金を振り込ませる手口に代わって、最近は郵便局のレターパックで現金を送らせる方法が横行していることから、局員に対応の仕方を学んでもらおうと実施。補導員が被害者を務め、「このレターパックを送ってほしい」と窓口を訪れたところからスタート。局員はレターパックで現金は送れないことを丁寧に説明したうえで、宛名や送り人の欄があらかじめ記入されていることを不審に思い、「レターパックを使った振り込め詐欺が多発しています。大切なお金を守るためなので、ゆっくり話を聞かせてください」などと諭して思いとどまらせた。
 田端局長は「この地域でもありえることなので、実際の対応の仕方を学べてよかった」と意識を高め、訓練を見守った郵便局御坊部会(御坊市と美浜町の10局)の野村英雄部会長は「お客さんと積極的にコミュニケーションをとって、被害防止の最後の砦となりたい」と話していた。
 御坊署管内では今年に入って振り込め詐欺被害はない。