4月15日告示、20日投開票の日高川町議選まであと2カ月。今回から定数を現在の16から12に削減しての選挙で激戦が予想されるが、これまで現職4氏が不出馬を表明、いまだ新人の名乗りがなく現時点で定数ちょうど。そんな情勢に一部で無投票の声さえ聞こえ始めた低調ムードも一転、川辺地区の50歳代の新人男性が出馬に前向きな姿勢を見せており、選挙戦突入が濃厚となってきた。
 定数削減を争点に戦った前回とは異なり、今回はこれといった争点が見当たらない選挙。年末年始にかけて瀧口俊和(69)=早藤、4期=、林睦二(61)=下田原、4期=、山口武(72)=寒川、2期=、信濃大典(46)=西原、2期=の現職4氏が不出馬を表明し、定数ちょうどとなった。新人の動向に一層の注目が集まる中、川辺地区の50歳代の新人男性が出馬に前向きで「町のため、住民の皆さんのために頑張りたい」と話している。他の新人については、現職の不出馬で議員空白地となった寒川や高津尾周辺、かねて議員がいなかった地域などでは擁立への動きが見られる。前回も告示直前に新人2氏が名乗りを上げるなど情勢が急転しているだけに、今後の動向から目が離せない。
 一方、現職12氏は出馬の構えで、これまで態度を保留していた現職も出馬を決めた。多くの現職は、選挙戦に備えて地元区の初集会などであらためて出馬を表明し、協力を呼びかけるとともに、精力的にあいさつ回りを展開。定数削減による当選へのボーダーラインが一気に上がるとあって危機感いっぱいで、選挙戦本番が近づくにつれ、あいさつ回りにもますます熱気がこもっているようだ。
 昨年12月2日時点の有権者数は8741人で、川辺が5311人、中津1821人、美山1609人。
 日高町議会 25日午後1時半から役場で総務福祉常任委員会(清水正巳委員長)を開く。消費増税に伴う影響などを調査する。