美浜町、ひまわりこども園の年長児が12日、園近くの元茶道指導者宅の茶室に招かれ、美しい庭を眺めながら和菓子とお茶をいただいた。
 表千家の茶道教室を開いていた故瀬戸高子さんの夫昭一さん(84)が、子どもたちに日本の伝統文化を体験してもらおうと、井戸やつくばいのある庭が見える茶室を開放。高子さんの弟子の元みはま幼稚園園長、馬部邦子さん(66)らがお茶を立て、3月の卒園祝いに「なんの風情もございませんが、どうぞごゆっくり」ともてなした。
 子どもたちは和菓子を食べ、両手で持つ器を回して茶をいただき、「大変おいしゅうございます」と笑顔。かわいく礼儀正しい園児に昭一さんも目を細め、「こうして茶室を使ってもらってありがたいです」と話していた。