日高町の萩原跨(こ)線橋長寿命化補修工事が、このほど完成した。町が平成21年度から進めてきた橋梁長寿命化補修計画に基づく事業で、昨秋から着工。約6500万円の予算をかけ、劣化が目立つ塗装の塗り替え、さび止めなどを施した。これで町が管理する町内15㍍以上の橋11本のうち補修が必要とされていた6本すべての工事が終わり、長寿命化が図られた。
萩原跨線橋は、町道萩原荊木線の一部。国道42号萩原交差点東約300㍍に位置する。昭和53年から供用を開始。補修区間は紀勢本線紀伊内原・紀伊由良間線路上周辺の鋼板桁橋部分46㍍で、建設から35年ほど経過し劣化が目立っていたため長寿命化計画に組み入れられていた。工事は和歌山市の西日本旅客鉄道㈱に委託して行われた。
日高町では平成20年度に町が管理する町内15㍍以上の橋11本を点検。その結果、6本で補修が必要と判明した。翌21年度に橋梁長寿命化補修計画を策定し、これまで同計画に基づいて工事を進めてきた。萩原跨線橋以外は天満橋(志賀)、杉丸橋(高家)、西久保橋(同)、里神橋(同)、滑橋(原谷)が対象で、いずれも24年度までに補修が終わっていた。