県綱引連盟主催の紀陽銀行杯第31回県綱引選手権大会が26日、貴志川体育館で開催され、一般の部で印南町の印南カエル倶楽部が初優勝を飾った。25歳から43歳のメンバー10人で構成しており、昨年は決勝で敗れた悔しさをバネに練習量を増やし、養った持久力を発揮し予選を含めて全9試合を全勝した。来年は競技の部に昇格し、わかやま国体に出場できる3位以内を目指す。
 印南カエル倶楽部は前身の侍TCのメンバーが中心となって、同級生や祭り仲間ら10人で結成。侍TCでも1度、一般の部で優勝経験がある。
 今回の一般の部には県内の21チームが出場。選手8人で合計体重600㌔の制約があり、決勝戦のみ2本先取で、予選、決勝トーナメントは1本勝負だった。4ブロックに分かれて予選リーグを行い、各ブロック上位4チームの16チームが決勝トーナメントで争った。
 印南カエル倶楽部は予選リーグでKIYO back walkers、Senko Bombers、NTT光ツナオ2号、きんでんskyマスターズ、西労組オーシャンアローズをいずれも下し、5戦全勝で1位通過。決勝トーナメントは1回戦でNTT光ツナオ1号、準々決勝でエステルsを破って4強入り。準決勝は日高町の強豪、池田ファミリーズと対戦。1分40秒の激闘の末、粘り勝ちした。決勝は上位常連のチームGURANと対戦。見事2―0で栄冠を手にした。中心メンバーの清水章広さんは「昨年準優勝で悔しい思いをしたので、ことしは絶対に優勝しようとメンバー全員が気合いを入れて練習量を増やした。みんな仕事をしながらで全員がそろう機会は少なかったが、筋力トレーニングや走り込みで養った持久力を発揮できた。減量もつらかったが、みんなよく頑張った」と晴れ晴れした表情。来年は強豪ひしめく競技の部での参戦となるが、紀の国わかやま国体(公開競技)の選考会も兼ねており、上位3チームに出場権が与えられる。「国体出場を目指して来年も頑張りたい」と早くも闘志を燃やしている。
 池田ファミリーズは3位入賞した。大会の様子は2月2日正午からテレビ和歌山で放送される。メンバーは次の皆さん。
 坂本直生(代表)、浦森高茂、清水章広、岡本崇、青木隆侍、湯川眞浩、清水武春、吉野眞一、玉置貴大、堀池勇志