「和食 日本人の伝統的な食文化」が世界無形文化遺産に登録された。食関連では、すでに「フランスの美食術」「地中海料理」「メキシコの伝統料理」「トルコのケシケキ(麦がゆ)の伝統」が登録されており、和食は5件目。豊富な旬の食材、栄養バランスの取れた食事構成、食事と年中行事や人生儀礼との密接な結びつきなどといった特徴が認められた形だ。
近年では日本食ブームだという。各国に日本から寿司、うどんなどの外食産業が進出。「ヘルシーなだけでなく、おいしくて見た目も美しい」と外国人らに人気があり、米国や欧州などの先進諸国にとどまらずアジア諸国にも広がっている。最近、日本で生活している外国人らに取材する機会があり、「日本の食べ物は大丈夫か」と興味本位で尋ねてみると、「日本の食べ物はおいしい。生魚を使った刺身や寿司もOK」という答えが返ってくる。そういう言葉を聞くと日本人としてうれしい気持ちになる。
しかし、本家の日本ではどうか。農水省の統計によれば、日本食の原点とも言える米(ご飯)消費が低迷しているという。若い世代を中心に、主食をご飯からパンやスパゲティなどに変えることが多くなっているようだ。朝ご飯はパン食を中心とする家庭が昔よりも随分と増えている。共働きで忙しい母親にとっては、ある意味仕方のないことかもしれない。
これから年末を迎える。日本の心が随所に表れている日本食の代表とも言えるおせち料理をもうすぐ仕込み始める時期。いままで出来合いの料理で済ませていた家庭も、ことしは手の込んだおせち料理に挑戦してみてはいかがだろう。 (雄)

