日本漢字能力検定協会は、1日から恒例の「今年の漢字」を募集する。毎年のことだが、ことしも予想してみる。ちなみに昨年は金環日食やオリンピックで史上最多のメダル数などから「金」だった。まずことしの出来事を振り返る。
 【1月】大阪市立桜宮高等学校で体罰自殺事件が発覚【2月】遠隔操作事件で東京都内の男を逮捕【3月】日経平均株価がリーマン・ショック前の水準に戻る【4月】インターネット選挙運動が解禁【5月】長嶋茂雄と松井秀喜に国民栄誉賞【6月】世界遺産に富士山が登録【7月】山口・島根で豪雨【8月】約6年ぶりに40度を越える猛暑▽京都府福知山市の由良川河川敷で花火大会の露店が爆発炎上【9月】東京が2020年夏季オリンピック開催都市に選出【10月】台風26号で伊豆大島に被害▽阪急阪神ホテルズが表示と異なる食材を提供――などとなっている。
 このほかドラマ「半沢直樹」「あまちゃん」が高視聴率。ツイッターなどによる不適切画像・発言の投稿など。振り返ってみればことしもいろいろあった。個人的には東京オリンピックの開催が決まったことが大きく「輪」や、富士山の世界遺産とあわせて「喜」、盛り上がったという意味で「盛」、半沢直樹の名言「倍返し」から「倍」、台風の「台」などか。
 年によってはあまりに単純過ぎたり、また思いもよらない漢字が選ばれたりして少し納得できないこともあるが、それも「今年の漢字」の楽しみの一つ。応募は12月5日までで、はがきやインターネットなどで受け付けている。皆さんもことしにふさわしい漢字を考えてみてはどうだろうか。
 (城)