御坊市の語り部養成研修が22日で全3回の日程を終え、市内外の研修生12人が今後寺内町の語り部として活動していくことになった。これまで市内の語り部は5人しかいなかったが、これで観光客の案内態勢がある程度整った格好。新人語り部のデビューは11月6日で、有田市老人クラブ連合会の137人を受け入れる。
御坊市や御坊商工会議所地域活性化委員会では数年前から商店街の振興につなげようと寺内町観光を推進しており、団体旅行やウオーキングのコースとして寺内町を訪れる人が増えている。寺内町観光で人気の一つとなっているのが、各名所の歴史解説をしてくれる語り部。ただ、語り部1人当たりが案内するのにちょうどいいとされる観光客は20人から30人程度。市内の語り部が5人しかいないため、一度に多くの観光客が訪れた場合や、派遣する日程調整などで苦慮することもあった。
こういったことから、御坊市は語り部養成研修を実施。本年度は先月21日と今月10日に寺内町での実地研修を行い、22日には市役所で語り部の塩路正さんからあらためて歴史解説を受けた。意見交換もあり、研修生からは語り部の活動だけにとどまらず、「寺内町には土産物店や休憩所もいると思う」など、寺内町観光推進に一役買おうと活発な提案も出されていた。3回の研修のうち2回以上参加した12人が語り部として活動していく予定で、11月6日にデビューするのはうち9人。当日は現役の語り部5人が5班に分かれて観光客を案内し、新人語り部も各班に分散して参加する。新人語り部の薗、山本喬治さん(71)は「私の亡父は御坊の文化でもある浄瑠璃で、地域の発展に役立っていました。私も何か地域の活性化にお役に立とうと、語り部をしようと思いました。研修を受けて、地元のことなのに知らないことがたくさんあって勉強になりました」と話している。

