御坊市花火大会が24日夜、日高川河川敷で開かれ、約4万人の見物人でにぎわった。心配された雨も打ち上げのときにはほとんど降らず、日本伝統の「菊華苑」や大玉の連発、仕掛け花火の「スターマイン」など2400発が、夜空に音と光のファンタジーを演出。見物人からは大きな歓声と拍手が起き、過ぎ行く夏を惜しんでいた。
 日中は時折激しく降っていた雨も夜には小康状態となり、予定通り司会者のカウントダウンで花火がスタート。「ドーン、ドドーン」と赤、青、黄など色とりどりの打ち上げ花火が夏の夜空を焦がした。菊華苑では何発もの花火が次々と上がり、大玉の連発では日高川の上空いっぱいに咲かせる大輪の花火で魅了。フィナーレは日高川の水面からドーム形に広がる「水上自爆」とスターマインの競演でダイナミックに盛り上げた。
 当日は本部席がある日高川堤防向けにわずかな風があり、こちらから見物した人は煙で花火が見づらい時もあったが、川向かいの岩内方面からの見物は視界良好で打ち上げが楽しめたようだ。18㍍道路では多くの露店も出されて大にぎわい。近くの団地ではベランダでバーベキューをしながら楽しむ家族の姿もあった。また、花火のフィナーレ直前には、打ち上げ場所の立ち入り禁止区域に侵入する見物人を確認。注意して出ていくまで15分近くにわたり花火が中断するハプニングがあり、一部見物人からは「ルールを守ってほしい」「早く再開して」など不満の声が出ていた。