商船三井客船㈱の大型客船にっぽん丸=全長166㍍、総㌧数2万1903㌧=が、6日に市内日高港に寄港。市と観光協会は歓迎イベントを行い、御坊幼稚園児がソーラン踊りを披露し、日高地方のゆるキャラ9体も勢ぞろいしてムードを盛り上げた。にっぽん丸の寄港は5度目。来年3月には日本クルーズ客船㈱のパシフィックビーナス=183㍍、2万6518㌧=も初寄港の予定で、同港への大型客船寄港が定着してきたといえそうだ。
 歓迎式典では柏木征夫市長が「日高港は平成16年4月に暫定供用開始。記念するようににっぽん丸がその年の11月にきていただき、大変感謝している。日高港にきてもらえれば、その日のうちに熊野や白浜などの観光も楽しめます」とあいさつ。宮子姫役の中島寛菜さんと三井若菜さんから歓迎の花束などを受け取ったにっぽん丸の久葉誠司船長は「大歓迎を受け感謝しています。乗船客も紀州の文化、歴史を存分に満喫できると思います。今後もにっぽん丸が定期的に寄港できるようご支援を」とあいさつした。このあと、御坊幼園児がかわいいソーラン踊りを披露。デッキから見物していた乗船客も大きな拍手を送っていた。会場には宮子姫の「みーやちゃん」はじめ地元のゆるキャラも登場して大人気となったほか、地元物産PRブースも好評だった。
 午後からは一般向けの船内見学もあり、地元の親子連れら30人が参加。海上のホテルと呼ばれる豪華な船内を満喫していた。
 今回の乗船客は約300人で、この日は県内の名所を巡るオプショナルツアーに参加した。日高港から乗船して翌日終点の横浜港に到着するワンナイトクルーズもあり、日高地方から9人が参加した。