在日米軍の新型輸送ヘリ、 オスプレイの動きが分からない。 御坊市内では7日夜、 「北から南へものすごい音で飛んで行った。 暗くて機体ははっきり見えなかったが、 あれは間違いなくオスプレイだった」 と断言する人もいれば、 県は 「和歌山上空は飛んでいません」 ときっぱり否定。 米軍から訓練に関する情報が一切出ないため、 住民の間で 「どっちが本当なの?」 と混乱が広がっている。
 一部報道によると、 7日は午後7時すぎ、 山口県の岩国基地の滑走路から2機が離陸。 数回にわたって離着陸を繰り返し、 7時48分ごろ、 東側の海上へ飛び去ったという。 日高地方では 「昼に飛んできたのを見た」 「夜にオレンジルートとは違うルートで飛んだ」 「和歌山上空は3回入ってきたらしい」 などという人もいれば、 県危機管理課は 「7日は夜に愛媛上空を飛んだだけで、 和歌山までは来ていない」 と否定する。
 オレンジルートの真下とみられる印南町崎山の狼烟山 (のろしやま) では7日夜もテレビ局数社が待機していたが、 飛来した様子はなく、 訓練最終日の8日も朝から同様にテレビカメラマンが飛来を待った。