子どものころ祖父のところでルールを教えてもらった将棋。祖父やおじ、いとこらとの対局で勝った記憶はなく、かなり弱かったと思う。でもどんな競技やスポーツなどでもそうだが、自分より上手だったり、強かったりする人に教えてもらえば上達は早い。おかげで小学生時代に同級生らと対局する中ではそれなりの腕前だった。とはいっても別にいま強いわけではないので、その辺はご容赦を...。
先日、市内島、大洋化学㈱に事務局を置く日本将棋連盟紀の国支部の第1回紀の国杯将棋大会が開かれ、愛好家32人が参加。小学生ぐらいの子どもも数人おり、日ごろの練習の成果を競っていた。同支部は平成23年12月1日に発足。毎月第1日曜日に財部会館、第4日曜日に市勤労青少年ホームで将棋道場を開いており、目玉は現役のプロ棋士を招いての指導対局。これまでには九段の久保利明氏、女流二段の村田智穂さん、将棋大会の日には四段の牧野光則氏を迎えた。
プロの指導対局というのを初めて取材したが、一挙に6人と同時対局。それぞれの局面を暗記しているのかどうなのか分からないが、ほぼ考える時間もかけずに次々と一手を繰り出していくのには驚く。しかも、飛車、角落ちなどハンデ戦でもしっかり勝つ。だからこそプロなのだろうが、参加者にとってはとても貴重な体験。特に子どもたちにとっては圧倒的なプロの強さに感動するとともにいい勉強になったと思う。
日高地方では子どもたちがするスポーツや文化系クラブがたくさんあるが、選択肢の一つとして将棋道場があって、しかもプロの指導が受けられるのは恵まれた環境。将来、日高地方からプロ棋士が誕生することを期待している。 (吉)

