第49回日高地方駅伝競走大会は20日、日高川町坂野川の旧大星小学校周辺コースで開かれ、7市町(みなべ町はオープン1チームも参加)が小学生男女各3人、一般3人の9区間21㌔で熱戦を展開した。やや肌寒い天候の下で争われたレースは前回2位のみなべ町が1時間11分40秒の好タイムで7年ぶり2回目の優勝。5選手が区間賞の快走を見せ、後続に1分27秒差のぶっちぎりゴールを決めた。5年連続V10を狙った御坊市は小学生の健闘実らず2位。3位は後半の追い上げが光った日高町となった。 みなべ町は1区・清水がトップと5秒差の2位。2区・西村光が区間賞の快走で先頭に躍り出ると、3区・田中も区間賞で続いた。4区・中村は粘り強く首位をキープ。5区・杉本、6区・林が連続区間賞で再び突き放すと、7区・池端、8区・西村翔が堅実にたすきをつないだ。2位の御坊市に18秒差で中継を受けたアンカー・片山は区間賞の走りで逆転を許さず、最後は両手を広げて歓喜のVゴールへ飛び込んだ。
 前評判では昨年の優勝メンバーが残り、例年通り小学生区間に有力選手がそろう御坊市が優勢といわれたが、終わってみれば前回御坊市がたたき出した大会記録(1時間11分30秒)に迫る好タイムをマーク。2区からは一度もトップを譲ることなく、独走でフィニッシュした。榎本徹監督は「コーチが10人ぐらいいて、それぞれ間違いのない指導をしてくれた。小学生はその指導を忠実に守って走ることができた。大人も忙しい中よく練習をしてくれたので、 その成果だと思います。みんなが頑張ったおかげで、タイムも思っていたよりよかったです」と会心のレースを振り返り、「来年も優勝できるようにしたいですね」と話した。
 御坊市は1区でトップに立ち、後半の小学生区間で猛追を見せたものの及ばなかった。前田昌紀監督は「小学生はよかったが、一般の選手が思ったより走れなかった。また、来年のV奪還、来月のジュニア駅伝へ向けて頑張っていきたい」と悔しさをにじませた。
 日高町は1区から8区まで4位につけ、アンカー・白井が前を行く日高川町を抜き去った。入賞は3年ぶり。
 【成績】①みなべ町(清水梨穂、西村光輝、田中信弘、中村彩夏、杉本侑亮、林優、池端友香、西村翔磨、片山清範)1時間11分40秒②御坊市(杉本瑠奈、小池将太郎、玉井秀和、浜中梨央那、鴨志田蓮、里森翔、西谷渚、浦出魁里、山本大貴)1時間13分7秒③日高町(深海舞羽、本間諒一、川瀬卓児、西川凌、湯川雅史、前田賢二、最明友香、中井友裕、白井信吾)1時間13分46秒④日高川町⑤美浜町⑥由良町⑦印南町
 【区間賞】(距離は小学生男女2㌔、一般3㌔)▽1区=杉本(御坊市)6分57秒▽2区=西村(みなべ町)6分39秒▽3区=田中(みなべ町)9分16秒▽4区=浜中(御坊市)6分52秒▽5区=杉本(みなべ町)6分54秒▽6区=林(みなべ町)9分14秒▽7区=西谷(御坊市)7分10秒▽8区=小山智成(日高川町)6分56秒▽9区=片山(みなべ町)9分51秒