和歌山放送ラジオは6日、 新春恒例の特別番組 「県出身国会議員座談会」 を生放送。 衆参7人の現職議員が政局展望、 国土強靱化、 TPPなどについて語り合った。 夏の参院選に向けては民主、 日本維新の会の2人が 「戦術として選挙協力もありうる」 と述べると、 自民の衆院議員は 「連立を前提としない協力は政治の混乱を招くだけ」 と厳しく批判。 先の総選挙の余韻のなか、 スタジオ内はことしも与野党が激しく対立、 熱い議論が展開された。
座談会に出席したのは、衆議院が1区の岸本周平氏 (民主)、 2区の石田真敏氏 (自民)、3区の二階俊博氏(同)、近畿比例区の門博文氏(同)、阪口直人氏(日本維新の会)の5人。参議院が和歌山県選挙区の鶴保庸介氏(自民)、比例区の大江康弘氏(無所属)の2人で、安倍新内閣で官房副長官に就任した世耕弘成氏(自民・和歌山県選挙区)は公務多忙のため欠席した。
参院選に向けて、民主の岸本氏は「先の総選挙でわが党が大惨敗を喫し、党勢はどん底。『私が出よう』という人はなかなか見つからないが、二大政党制を目指し、きちんと候補者を立てて戦っていかねばならない」と意欲をみせる一方、「与野党対決の形となれば、維新の会やみんなの党もある」と野党の選挙協力の可能性にも言及。日本維新の会の阪口氏も「国民、県民の政治への関心を喚起するためにも、伯仲した戦いの土壌をつくることが大事。民主、みんなの党、日本維新の会が選挙協力という視点で統一候補を出す最大限の努力をすべき」と述べ、ともに独自候補の擁立を前提に、選挙協力もあるとの考えを示した。
これに対し、自民党石田氏は「選挙目当てだけの統一候補など野合で、政治の混乱を招くだけ。連立を組むことを前提としなければそれは選挙目当てであり、今回の衆院選でも国民の政治不信を招いている。あなたたちはまたそんなことをやるのか」と批判。岸本氏は「私は統一候補とはいっていないし、私がいいたいのは与党対野党の戦いで、与党が過半数をとらないようにするための戦術として、選挙協力で『死に票』をなくすということ。それをはなから統一候補といわれて断罪される筋合いはない」と反論した。議論はさらに熱を帯び、石田氏は「与党が過半数をとらないようにするため? そんなものは政党じゃない。そんな政治をやっているからダメなんだ」とし、岸本氏は「それは違う。少なくとも衆院では次の選挙まで政権をとれないわけで、参院で自分たちの政策を通しやすくするポジションをとっていくことは、政治として当然あっていいことではないか。いたずらに混乱をもたらすためにやるものではない。ちょっとお言葉が過ぎるのではないか」などと、「選挙目的」という見方を強く否定した。
安倍政権の政策の柱の1つ、国土強靭化に関しては、党の国土強靭化総合調査会会長を務める二階氏が「われわれは経済の回復、災害からの復興、再び災害の悲劇を繰り返さないことに政治の焦点をあて、全力を挙げねばならない」とし、「国土強靭化で私は1500㌻に上る報告書を作成した。今後は鶴保さん(国土交通省)の委員会等で積極的な議論ができると思う。与野党が協力して早くやるべきことは早くやり、『備えあれば憂いなし』を実行したい」と法案成立へ強い意欲をのぞかせた。
大江氏を自民公認候補に 参院選の議論では、自民党県連会長でもある二階氏が「われわれ与党が参議院で政権らしい体制を整えていくために、世耕さんの当選を確実にすることが第一。もう一点は、大江先生に全国区で勝利していただくことが重要。2人の当選のために、私は自分の選挙と同じように頑張りたい」と述べ、世耕氏とともに改選を迎える現在無所属の大江氏を、 比例の自民党公認候補として擁立する考えを示した。

