環境にやさしい木質バイオマスを活用している日高川町が主催の 「地球環境保全における森林の役割を考えるシンポジウム」 が28日、 同町内などで開催され、 県内外から訪れた約300人が身近なエネルギー資源に関心を高めた。
 午前中は、 3年前から木質バイオマスを活用している高津尾地内、 きのくに中津荘のボイラー施設を多くの参加者が見学。 木質パウダーを燃やして温泉を温める仕組みについて東京の㈱バイオマス・プロダクツの篠宮健代表から説明を受けた。 篠宮代表は、 重油などより価格が安いことや需要が広がることで林業の活性化にもつながることを説明した。 参加者は 「ボイラーを整備するのに費用はどれくらいかかるのか」 「灰はどのように活用できるのか」 など積極的に質問。 Iターンして林業にたずさわっている神田美保子さん(27)は、 「わたしたちの山の木も燃料に使われているので、 関心があった。 いろんな課題を解決していくために、 わたしたちに手伝えることがあれば取り組んでいきたいし、 林業の発展につなげていきたい」 と話していた。
 午後からは日高川交流センターで基調講演や事例報告、 「環境にやさしい新エネルギーの町づくり」 をテーマに玉置俊久町長らがパネルディスカッションも行った。