野球は好きな方だ。しかし、ことしほどプロ野球のテレビ観戦が少なかった年はない。応援する阪神が序盤から低迷したこともあるが、プロ野球自体に興味が少なくなった。子どものころは阪神の試合中継があると必ずチャンネルを合わせ、放送時間終了まで画面に見入った。終盤で放送時間がなくなると、ラジオに切り替えるほどだった。翌日の学校でも友達同士で前日の試合を話題にした。選手の技術的なことは分からないが、昔のプロ野球の方がおもしろかったように思う。全国的にもテレビの視聴率が低下しているようだ。
特に阪神と巨人の試合は熱狂的に見入った。もちろん勝敗が一番の関心だ。しかし、若い世代の読者には記憶がないかもしれないが、阪神の4番打者の掛布と巨人のエースで剛速球投手の江川のようなライバル対決もおもしろかった。打撃フォームが独特だった竹之内という選手もいたし、代打人生を送った川藤も好きだった。他球団でもそういう個性的な役者がそろっていたように思う。
しかし、最近ではイチローやダルビッシュらのスター選手はメジャー入り。今回のドラフトの目玉といわれる花巻東高校(岩手)の大谷投手もメジャー志望をちらつかせている。若者が世界で活躍することは日本人として誇らしく思う半面、魅力ある選手が海外流出することがプロ野球自体をつまらなくしている要因の1つだろうとも思う。
明日27日から日本シリーズが開幕する。セ・リーグは巨人、パ・リーグは日本ハムが日本一をかけて戦う。過去の日本シリーズでは名勝負が数多い。ことしは阪神ファンの筆者にとって残念なカードとなったが、野球人気を復活させるようなプレーに期待したい。 (雄)

