県下実業団剣道大会が海南市で開かれ、和歌山市を中心に30チームが参加した団体戦で、日高地方から出場した中西建設Aが優勝。初出場の昨年に続き、見事、2連覇を達成した。辰巳住宅B(和歌山市)との決勝は代表決定戦にもつれ込み、中堅の三好敏弘二段(31)=御坊市湯川町富安、おはな整骨院=が7、8回もの延長の末、最後は面で一本を奪って気迫の勝利。個人戦も中西建設から4人が入賞した。
 団体戦 (3人制) は昨年より5チーム多い30チームが出場。 日高地方の美浜少年剣道クラブOBらでつくる中西建設からは2チームがエントリーし、 連覇を狙うAチームは先鋒・平野陽介三段 (34) =印南町印南原、 平野建設=、 中堅・三好二段、 大将・岡田敦幸五段 (46) =御坊市島、 岡田左官=で臨んだ。
 1回戦は不戦勝、 2回戦は住金剣友会C (和歌山市) を2―0、 3回戦はちりちりB (同) を1―0、 準決勝は辰巳住宅C (同) を1―0で破って決勝進出。 相手は昨年と同じ辰巳住宅Bで、 中西建設Aは平野さんが引き分け、 三好さんが小手で一本を奪い、 岡田さんが敗れて代表決定戦となった。 代表には 「この日一番調子がよかった」 (中西浩司監督) 三好さんが選ばれたが、 意地のぶつかり合いは2分間の延長が7、 8回続く大接戦となり、 最後は三好さんが相手が出ようとしたところに面をたたき込み、 2年連続優勝を決めた。 Bチームは準々決勝で辰巳住宅Bに敗退。
 個人戦は二段以下、 三段以上、 三段以上 (45歳以上) の3部門あり、 中西建設は二段以下で中西智也二段 (22) =美浜町和田=が3位、 三段以上で梅本真弘四段 (24) =御坊市薗=が優勝、 団体先鋒の平野さんが2位、 三段以上 (45歳以上) で団体大将の岡田さんが3位に入った。
 中西監督(55)は 「団体は出場チームが増えて選手のレベルが上がり、 最初から最後まで苦しい戦いだった。 とくに決勝の代表戦は延長、 延長で両者ともフラフラだったが、 三好が気持ちを切らすことなく本当によく頑張ってくれた」 と話している。