第29回全日本少年軟式野球大会は4日目の23日、 横浜スタジアムでベスト4が激突し、 準決勝第2試合の日高地方中学生選抜 「日高オールスターズ」 は沖縄代表の東風平 (こちひら) 中学校に惜しくも1点差で敗れた。 オールスターズは3点を先制される苦しい展開もすぐさま2点を返し、 2回以降は2番手投手が素晴らしい投球。 最終回に一打同点、 長打が出ればサヨナラの場面まで粘った。 最後まであきらめない戦いぶり、 健闘の銅メダルに応援スタンドからも大きな拍手が送られていた。
 オールスターズは初回、 敵失と福田のバント安打、 暴投で無死二、 三塁とし、 大山のスクイズで1点。 なおも1死三塁から暴投で得点を加え、 すかさず1点差に詰め寄った。 2回は1死から大石が左越え三塁打を放ち、 中原の四球、 二盗で二、 三塁としたものの、 村中のスクイズが高めに外されて空振り。 村中は左飛に倒れ、 絶好の同点機を逃した。 3回は期待の上位打線が3者凡退。 4回には二死から寺坂、 大石が四球を選んだが、 あと1本が出なかった。
 5回、 オールスターズは1死から福田が四球で出塁も代打・小池が痛烈な当たりの二ゴロ併殺に終わり、 追いつけなかった。 6回は
3者凡退。 最終回は無死から寺坂が三塁強襲安打。 大石が右飛のあと、 代打・栗原が左中間へ安打し、 一、 三塁まで好機を広げたが、 村中のスクイズは投手の好フィールディングに阻まれ、 三塁走者が本塁憤死。 続く福田も二ゴロに打ち取られ、 万事休した。
 オールスターズは先発・岡が初回に3安打を浴び3失点。 2番手・大石は2回から最終回まで1安打無失点、 5三振を奪う力投を見せたが、 及ばなかった。 銅メダルは8年ぶり2度目となった。