9月25日告示、30日投開票のみなべ町ダブル選挙で、議員選(定数14)へ動きが出てきた。27日に現職の小川猛議長(66)が不出馬を表明したのに続き、岡和雄議員(67)も今期限りの引退を表明。新人では28日までに、東本庄の農業真造賢二氏(50)、埴田の農業谷本吉弘氏(54)の2氏が相次いで立候補を表明した。首長選の方は、3月に続投を表明した現職小谷芳正氏が独走の気配だ。
 岡氏は本紙の電話取材に対し、 「今期限りで引退する」 と明言。 現職の引退表明は27日の小川氏に続き、 2人目となった。 残り12人については7議員 (竹本栄次、 原田覚、 天野仁、 田中昭彦、 中井重雄、 森坂義明、 楠本誠二) が出馬の意向で、 5議員 (宮﨑常二、 下村勤、 寺本文雄、 北谷清治、 山中邦夫) は明言を避けているが、 その中で1人は引退の意向を固めつつあるとみられる。
 新人の真造氏は 「住民の代弁者として議会に立ち、 町政・議会に新風を送りたい」 と出馬への決意を述べ、 課題としては梅の景気対策、 災害への備え、 老人介護施設の充実など挙げている。 谷本氏も防災対策や一次産業の振興などを公約として掲げ、 「津波の避難路の整備を進めたい。 農業や水産業の1・5次産業の振興を図りたい」 と抱負を語っている。 現段階では現職2議員が引退、 新人2人が立候補だが、あと2カ月間は予断を許さない状況だ。
 町長選では現職小谷氏が3月議会で 「合併後の課題解決へ全力で取り組みたい」 と続投を表明したが、 その後、 対立候補の動きはみられていない。