4年に一度のスポーツの祭典、オリンピックがいよいよきょう27日(日本時間28日)から開幕する。といってもすでに女子サッカーは始まっており、我らがなでしこジャパンは早速の試合で見事カナダを撃破。ワールドカップに続いて2連覇へ幸先のよいスタートを切った。オリンピックは「参加することに意義がある」と昔から言われているが、世の中の関心はやはり誰が、どれだけメダルを獲得できるか。もちろん競技者本人が血のにじむような努力を重ね、高みを目指しているのだから、参加することだけに意義を見いだす時代ではないだろう。恐ろしいまでのプレッシャーの中で、いかに自分を磨き力を発揮できるか、アスリートの究極の楽しみであるのかもしれない。
 それにしてもロンドンオリンピックでは県内の選手が9人も出場している。同じ和歌山県人として誇りに思う。中でも注目すべきは、9人のうち半数以上の5人が和歌山北高出身であるということ。一部報道によれば、ロンドンオリンピック出場選手を最も多く輩出した高校は埼玉栄の8人で、和歌山北は青森山田の6人に次ぐ3位、県立高校ではトップになるといわれている。どのような教育環境なのか、単純に興味がわいてくる。
 インターネットで少し調べると、教育理念に「伸びようとする者、伸びようとするところを伸ばす教育」などとあった。選手本人のやる気はもちろん、それをいかに引き出すか。教育環境を整えるというより、本人と指導者の志の高さなのかもしれない。一人の親として、参考にしたいものだ。日高地方からもオリンピック選手が育ってほしい、と勝手に願う4年に一度の今日この頃である。   (片)