滋賀県大津市の男子中学生がいじめを受け、飛び降り自殺した問題が取りざたされているなか、美浜町教育委員会は本年度、年2回のいじめに関する児童・生徒へのアンケートを行うことを決めた。
 教委によると、いじめに関する児童・生徒へのアンケートはこれまでも年1回行っていたが、県指導主事会などで「年2回の実施が望ましい」という呼びかけがあり、美浜町は本年度から2回にする方針を5月の校長会で事務局が提案。その後、大津市の問題が起こり、今月10日の定例校長会であらためてその方針が確認された。アンケートの内容と方法、実施時期などはそれぞれの学校が今後決めるが、文部科学省のマニュアル「問題事象の未然防止に向けた生徒指導の取り組み方」にある様式を参考にする。
 事務局は「アンケートは、よりアンテナを高くし、いじめなどの問題に関する情報を早期に的確にキャッチするため、年1回から年2回にすることを決めた」と話しており、夏休み明けの9月ごろには万一の際の対策として、子どもの自殺が起きた際の緊急対応についても研修を検討しているという。