夏に横浜スタジアムで開催される第29回全日本少年軟式野球大会の近畿ブロック予選会ブロック決勝が23日、みなべ町の千里ヶ丘球場であり、日高地方中学生選抜「日高オールスターズ」は竜王ジャガーズ(滋賀県)に3―1で逆転勝ちした。オールスターズは日高地方、県、近畿予選の5試合を通じて初めて先制される苦しい展開も5回にスクイズと敵失でひっくり返し、8年ぶり3回目となる夢の横浜切符を手にした。
日高オールスターズ
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竜王ジャガーズ
 オールスターズは初回に1死満塁、1点を追う2回に1死三塁、4回にも2死一、二塁の好機を逸するなど嫌な流れだったが、5回に一気に形勢を逆転させた。先頭・福田が右越えへ会心の二塁打。続く中原のバントは敵失を誘い、なおも増田の投前内野安打で満塁と攻め立てると、1死後、関本が一塁前へスクイズを決めた。一塁手がグラブトスで本塁へ悪送球する間に、二走・中原も本塁を駆け抜け、1点のリードを奪った。
 先発・大石は立ち上がり、四球から2死三塁のピンチを迎え左中間適時打を浴びたが、2回からは本来の投球を取り戻し、力のある速球を武器に5回まで毎回の7三振。許した走者も4回2死からの投手強襲安打だけで、試合の流れを呼び込んだ。1点のリードをもらった6回と7回のマウンドはいずれも簡単に3人で打ち取り、チームを勝利に、夏の横浜スタジアムに導いた。